隣人は静かに笑う


隣人は静かに笑う

このタイトルを見る度、宮部みゆき著『我らが隣人の犯罪』を思い出す。
全くもって無関係な作品なのだが、だいぶ前に夜中にやっていたものをパソコンで録画しておいた。
それを、やっと昨日、観たのだ。


あらすじ

衝撃のラストが話題となったサスペンス。
10歳の息子と暮らす歴史学者・ファラデー。
2年前に妻を亡くすという悲劇は、父子に暗い影を落としていた。
ある日、彼らは隣りに越してきたラング家と親しくなるが、彼らはどこか怪しい雰囲気で…。


始まり方が既に奇妙。
主人公が車で帰ってくると、隣人の子供がふらふらと歩いている。
様子がおかしいことに気が付き、車を降りてかけよると、少年は腕に大火傷を被い、血を流していたのだ!
すぐさま助けを呼ぶが、誰もやってこないので、病院へと連れて行く主人公。
病院で少年の名を訊かれても答えられないことに、悲しみを覚える主人公。
隣人の息子なのに。ご近所付き合いが出来ていないという証拠であった。
この事件をきっかけに、隣人と親しくなっていく主人公であったが、隣人のおかしな態度に徐々に疑いの眼差しへ。
誰も信じてはくれないが、主人公は独自に隣人の秘密を探り始める。
主人公が、けっこう、暗い過去を持っているので、少々、気がふれてしまった人のようにも見えるのが、良い。
それが、余計に物語りに深みを持たせている。
正直、ラストのオチに気が付いた時、「そういうことか!!」って思わず口に出てました。
主人公と同じタイミングで気が付いたので、自分も映画の中にいるかと錯覚するほど。
この映画、実に良く出来てます。
オチの後の余談も、実にリアル。
人間ってそういうところあるよな。そう考えさせられてしまいます。
とりあえず、予備知識無しに観ることをオススメする。
だいぶ良い作品です☆