GOTHを読んでいると、前方を電話しながら通り過ぎる女。

んん?
あれはまさか池脇じゃないのか?
風貌からして大阪に戻る様に見える。
試しにメールを送ってみた。
「まだ実家にいてるん?」
返事は返って来なかった。
当然だ、電話しながら歩いてるんだから。


それはそうと、暇つぶし兼、食事の為、東京を徘徊する事にした。
それにしてもほんとに何も無いね東京。
ビビルわ。
暇を潰す所がホンマ無い。
食うところばっかり。
漫画喫茶は無いのか漫画喫茶は!
ビッグエコーばっかりやないか。
コンクリートジャングルはビッグエコーばっかりやないか!!
結局さ、銀座まで歩いてもうたよ。
ジーパンにジャージという姿でしたから、正直メチャ恥ずかしいです。
結局は東京駅まで戻って、地下にあったラーメン激戦区で食事です。
それなりに美味かったです。


忘れた頃にとはよく言ったもので。
池脇からメールが帰ってきた。
まだ実家にいてるそうだ。
我輩が見たのはただ似ていただけの女だったという事だ。
そんな池脇にその事を話し、ついでに東京には何も無いと愚痴を零してみた。
千葉県在住の池脇にそんな事を言っても仕方が無いのだが……。
そうすると、駅から少し歩くがあるよとの事。
しかも、わざわざ場所の地図まで送ってきてくれたのだ。

どんだけ優しいねん!
思わず言うてしまいました。
まぁ、そのメールをいただいた時、東京駅のスターバックスで時間を潰していたというのは秘密の話しです。
って書いたらバレルがな!!


バスを待ちながらGOTHを読んでいると、酔っ払ったおじいさんが話しかけてきた。
勘弁してくれ。
読書に集中したいんだよ我輩は。
おじいさんと本の間を視線が行ったり来たり。
忙しいったりゃありゃしない。
お呼びじゃないんですって気が付いて。
このおじいさん、大阪の十三に友達がいるらしく、18年くらいの付き合いなんだそうです。
それを聞かされた我輩はどうすれば?
おじいさんには我輩と同い年くらいの孫がいるそうです。
だから話しかけてきたのか?
アルバイトをしているのかと訊いてくるおじいさん。
もちろんしてます。
いくら稼いでるんだと訊いてくる。
○万くらいですと答える。
競馬が当たったんだと嬉しそうに自慢してくるおじいさん。
値段を聞いたら働く気が無くなるぞと言ってくるおじいさん。
ほんまかいな、てか自慢しただけやん。
馬券を見せられたんですけど、300万以上当たってました。
おじいさん!!!
アカンて!
そんなん見せびらかしたらアカンて!
盗まれても知らんよ!
しかも酔っ払ってるってのが尚心配。
1番安い8万の当たり馬券をやると言って来ましたが、断っておきました。
知らない人からモノをもらうのはちょっとね、気が引けます。
知り合いでも8万の当たり馬券をもらうのは遠慮してしまうでしょうけど。
そのおじいさん、暫くすると、違うお兄さんに自慢してました。
ほんま大丈夫かな……。
あのお兄さんは良い人そうやから良いけど、変な人に声かけんときよ……。


そうして、我輩の東京遠征は終わりを告げる。
我輩が東京遠征で得たもの、それは、
就職は大阪!
これですね。
東京の空気は我輩にフィットしてくれませんでした。