もはや運命
さて、三瓶の家に泊まっていたわけです。
水曜日なので、２限から。１０時過ぎに部屋を出て、授業へ向かう。
……。
ああそうか。
金曜日の時間割に変更されているんだった
要するに、大学へ行く意味は無い。
悲しいが帰ることにしよう。
テニスをしようにも昨日の分しか無いし。
そのまま帰るつもりだったのだが、久々にアメ村へ行きたい衝動に駆られたので行ってきた。
心斎橋まで梅田から３駅で２３０円。相変わらず地下鉄は高い。
お高くとまってんじゃないよ。
久々にアメ村全体を探索してみることにした。
すると、お店のウィンドウに一際存在感を放つＴシャツが飾ってあった。
白い生地で真ん中にイラストが描かれている。
描かれているのは紛れも無く『セックス・ピストルズ』である。
自分の意思とは無関係に、足が店の中へと向かっていった。
ジョジョ好き同士ってのは……どういう理由か……
正体を知らなくても…知らず知らずのうちに引き合うんだ
この言葉を実感したのはすぐ後だった。
店の中に入ると、すぐに『セックス・ピストルズ』を発見。
とんでもないことに、隣にはイギーが描かれたタイプのものも。
ヤバイ。なんてグレートな商品なんでしょうか。
すると店員が近寄ってきた。新手のジョジョ好きである。
黒縁メガネをかけたその店員は同じタイプのジョジョ好きに違いない。
人見知りの僕ですが、共通の趣味があれば人見知りは軽減されます。
それがジョジョ好きってんだから、気分はもう親友ですよ。
だが、
「このスタンド誰のか分かります？(セックス・ピストルズを指差しながら)」
って質問を投げかけてきた。
おまえが 今やっている事は
「賢い行い」ではない
ミスタですよ。グイード・ミスタ。ワキガのミスタ。
舐めてもらっちゃ困るわけです。分からんかったらジョジョが好きとか言う資格無いです。
だが、多めに見てやろう。気分は既に岸辺露伴。
好きなスタンドを訊かれたんで、『ヘブンズ・ドアー』って答えましたとも。
彼は虹村形兆の『バッド・カンパニー』が好きらしい。
何てシブイ所を突いて来るんだよ！兄貴って呼ばせてくれよ！
このＴシャツを見に来たジョジョ好きには必ず訊くらしい。
３人に１人は重ちーの『ハーヴェスト』と答えるそうだ。
金には困らなさそうなスタンドではありますな。
他にも条太郎の帽子が髪の毛と一体化して見える件に関してトークしたり。
ジョジョ立ちイベントのトークをしたり。
異様な盛り上がりをみせたトーク。初めて会った気がしなかった。
楽しいトークを満喫したので、また出会えることを信じてお別れです。
え？何？
買わないのかって？
他の店でロンＴを購入してしまってたから金が無いのさ。
先にこの店に出会えなかった事が悔やまれる。
来月お金が入ってからまた来るさ☆
それまで待ってろよ、イギー！
そんなわけで、
繭こうじはクールに去るぜ
