電話越しで

近ごろ妙に腹の立つ事がある。
それは何か?
とりあえず、今日の14時頃の出来事を話そうと思う。
部屋でケーブルTVを見てたんです。
すると電話がかかってきた。
電話が嫌いな僕ですが、何か久々に家の電話に出た。
すると、妙なテンションの男が、電話越しに話しかけてきた。


男「突然のお電話すみません☆」


繭こうじ「はぁ……」


男「○○という会社の者なんですけども、会社宣伝のお電話をさせていただいてます☆」


繭こうじ「はぁ……」


男「うちの会社をご存知ですか?」


繭こうじ「知らないです」


男「そうですね、まだ有名な会社では無いということですね。
当社は資産運営の会社なんですよ。
勧誘や商品を売るという目的ではなく、会社の宣伝の為にお電話させていただいているので安心して下さいね☆」


繭こうじ「はぁ……(ウサンクセー!)


男「最近石油の株が上がったのはご存知ですか?
石油はアメリカで価格を決めているのですが――。
2倍になって――。
13倍に――。
――もしもこんなに株があがると事前に知っていたとしたら、買ってたとは思いませんか?」


繭こうじ「興味無いですね(なるほど、見えてきたぜ!!)


男「あ、そうですかぁ。やっぱり、リスクがあるからとか考えてしまいますもんね?」


繭こうじ「まぁ、そうですね……」


男「物には最低限の値段があるのは分かりますよね?
これ以上は下げれないという値段。
例えばジュースが今は120円で売ってますけども、不景気だからといって突然80円になたりはしないですよね。
生産コストがあるわけですがから、利益を生む為には最低限の値段設定が必要ですよね☆」


繭こうじ「そうですね……(まぁ、ジュースの原料5円やけどな)


男「ですから、最低限まで下がっている株があるとしたらどうですか?
最低限まで下がっている株なんてそんな簡単に見つからないんじゃないかって思うでしょう?
何だと思います?」


繭こうじ「分からないです(考えるのもメンドウです)


男「実はですね、コーヒーなんです。○○さんはコーヒーよく飲まれたりすますか?」


繭こうじ「まぁ、それなりに」


男「毎朝、奥さんに入れてもらったりするわけですか?」










繭こうじ「僕、学生なんで。
こんな時間から社会人が家にいてるわけないと思うんですけどねぇ」


男「あ、すいませんでした!」


ツーッ ツーッ ツーッ……。










てめーの敗因は…
たったひとつだぜ……
電話越しの男…
たったひとつの単純な答えだ……
『てめーはおれを怒らせた』


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