さみしさの周波数


さみしさの周波数


「おまえら、いつか結婚するぜ」そん未来を予言されたのは小学生のころ。
それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。
しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…<未来予報>
ちょっとした鐘を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう<手を握る泥棒の物語
他2編を収録した、短編の名手・乙一の傑作集!